ダイアリー 21/12/31

年末で暇なため転職してからの2年分を振り返ります。

本来はメモ帳としてブログを使うつもりでしたが、「公式ドキュメントに全部書いてあるじゃん」の思想になってしまい、書くことも見返すこともほぼなくなってしまいました。
日記として思ったことを吐き出す場として使った方が自分にとっても都合が良さそうです。

仕事の話

前職ふりかえり

2019年12月に転職してちょうど2年が経ちました。

前職は独立系の SIer に新卒で入社して約4年半勤め、主な仕事としては以下のことを担当していました。
・1~3年目: 客先常駐で給与計算システムのサーバインフラの構築・運用
・3~5年目: 自社データセンター基盤を操作する Web コンソールアプリケーションの開発・運用

退職のきっかけ

4年目くらいから「新しいことをやるぞ」という曖昧な指示が上層部から降ってきて、役員のお友達経由で怪しい海外の会社と契約を結ばされ、PoC を繰り返す R&D のような業務が増えていきました。
R&D なら自分の技術力向上も図れそうなものですが、メーカーとの再販契約業務だったり、PoC 段階で実績も皆無なまま展示会に立たされたりと、技術よりもビジネス寄りの役割が求められ、望んでいないキャリアが徐々に見えてきていました。

何事も経験だと思って一年くらいは続けていたものの、上記の肌に合わない業務が大半を占め始め、自分の仕事の成果が何一つ人の役に立たずに終わっていく虚しさに耐えきれず最終的に逃げる決断をしました。
15人くらいの部署でしたが、私が辞めてからの約一年間で部長含め半数が去り、部は解体されたようです。

転職について

転職は良いものですね。
様々なしがらみから解放され、新しい組織からも必要とされて迎え入れてもらえるので、基本的には自分に合った仕事が用意されています。

しかし、わずかばかりの得意な業務はすぐに片付いてしまい、あまり得意ではない仕事も徐々に抱えざるを得ない状況になっていきます。
そしてやらざるを得ない苦手な仕事を任されるとき、大抵は予算なし知見なし時間なしで無理やり対応する羽目になるため、負債も残しがちです。
短い期間で職を転々としている人はそのあたりの折り合いをつけるのがきっと上手で、その器用な生き方を羨ましく思います。

私もたくさんの負債を前の組織に残してきていて、今の組織でも既にいくつか生み出してしまっているので、反省の毎日です。
どう生きたって誰かに負担をかけることは避けられないので、毎日全方位に感謝して精一杯生きるしかありません。

新しい職場と仕事内容

今はメディア・出版系を主な事業とした会社の管理部門でネットワークやサーバ、ファシリティなどグループ会社のインフラ管理全般を担当しています。
が、なぜか私は隣の部署の兼務もしていて事業サイト支援やセキュリティ向上施策の仕事も任されることもあります。

直近1年間で外部に影響あるものとしては、Web サイトリニューアルの PM/PL をいくつか担当させてもらいました。
その実績のおかげか、最近はドメインDNS、Web サーバ関連といったウェブマスター系のタスクがあると真っ先に声がかかるようになっていて、既に属人化の気配を感じています。
技術面では既存の知識を切り崩してそこそこ戦えたものの、業者選定や予算調達、経営陣への説明にかなり苦心しました。

他にも(と言ってもこちらが本務です)社内システムの Linux 系サーバのクロージングやリプレース、監視システムやログ収集システムの構築、情シスらしくヘルプデスク業務や大量の PC のキッティング作業なども行ってきました。
まだ2年間とは思えないほど多岐にわたる業務を任せてもらえて、忙しいですが毎日充実しています。

また、ヘルプデスク業務のおかげで社内をバタバタと駆け回ることもたくさんあり、顔を覚えてもらえるのが嬉しかったりします。
デスクトップ PC を上下逆さまに置いている方やマウスの電池が抜けていたりするお茶目な方の相手から、新しいネットワークを作って拠点間 VPN を構築したいといった骨太な相談まで受け付けているので、ヘルプデスクというより何でも屋だなと日々感じています。
属人化は避けるべきですが「この人に声をかけたら解決するかも!」と第一に声をかけて頼っていただけるのはとても喜ばしいことだなと思っています。

コロナ禍と仕事

初回の緊急事態宣言時は総務とインフラチーム以外は出社禁止となったので、入社して間もなく非日常が体験できました。
数名しか来ていない会社に出社し、社員支給用のノート PC を一人で4台も並べて一斉にキッティングをしていたのは大変ながらも楽しかったのを覚えています。

リモートワーク環境も私のチームの方で何とか整備して間に合わせたのですが、在宅勤務の頻度は徐々に減らされる方針になり、現在は原則全員出社となってしまいました。
在宅勤務は通勤が無いことと睡眠時間が確保できることが大きなメリットでしたが、出社組と在宅組との不公平感、システム上の制約など様々な課題を浮き彫りにしてくれました。

私は普段他人のことを気にしているほどの余裕がないのですが、「あいつの Teams 1時間以上退席中になってるけど仕事してんの?」みたいな声も実際に聞くことがあり、互いに監視し合っているかのような関係性は結構なストレスを感じました。
資産管理ツールも私の部署の管轄なので操作ログを確認することは可能なのですが、今回は使わずに済んで安心しました。性悪説で物事を捉えてしまうと一気に疲弊してしまうような気がします。

また、個人的には週1回程度の中途半端な在宅勤務ではかえって集中できず、充実感なく一日を終えることが多くてかなり苦痛でした。
仕事をする上で「やった感」は最悪ですが、生きる上では重要な要素です。

仕事の話まとめ

意志が強い方ではないのでしょっちゅう悩んでへこんではいますが、今のところ人間関係もそこそこ良好で楽しくやれています。
給与も多少上がってスキルの幅もかなり広がったはずなので、初回の転職は成功だったと思います。
どちらかというと、ライフスタイル面での閉塞感が課題です。