LPIC-2 受験の記録

前回の LPIC-1 から3年越しに LPIC-2 Version 4.5 に合格しました。

2019-07-20: 101 Version 5.0 合格
2019-09-29: 102 Version 5.0 合格、LPIC-1 認定
2021-11-28: 201 Version 4.5 合格
2022-10-21: 202 Version 4.5 合格、LPIC-2 認定

事前知識と受験動機

知識レベルとしては前回の受験時とそう変わらず、Web/AP/DB サーバの構築や運用、ログの管理などの一般的なサーバ管理業務の範囲です。

転職後は Linux サーバに触れる機会はかなり減ったのですが、上記のような作業が行える人間をあまり抱えていないこともあり、組織内で尖れるチャンスだと思って次のレベルにチャレンジしました。

学習期間と使用教材

前回と同様に翔泳社Linux教科書 LPICレベル2 スピードマスター問題集 Version4.5対応』(白本)の電子書籍Ping-t のみで学習を進めました。
進め方も前回と同じく白本を一周して模擬試験を解き、あまりの点数の低さに絶望し、Ping-t も一周して絶望するところから始まります。

202試験については途中で気持ちがだれてしまい極端にペースが落ちてしまっていたので、かなりの時間を要しています。
201試験: 白本 1.5か月 → Ping-t 問題集 3か月
202試験: 白本 1.5か月 → Ping-t 問題集 5か月 ※放置期間を含まない

終盤はコンボ(2連続正解)3割、ヒット(正解)6割、ミス1割に達したあたりで試験のバウチャーを購入し、追い込む形で翌週に試験を予約しました。

予約から受験日までの一週間は毎日2時間ほどの学習時間を設け、Ping-t の解説を注意深く読みながら100~200問解くペースで Ping-t の模擬試験を周回していました。
(おそらく1~2か月の学習期間で合格している人は最初からこのペースをキープしているはず…)

ここまでくるとコマ問の出題内容もだいぶ把握できるようになっているので、最後の一週間はコマ問も1日50問程度を解くようにしました。
コマ問演習は最後の追い込みに回してしまっていたのですが、自分で入力する形式の方がより記憶に定着するように思います。

試験の申し込み

LPIC-1 のときには請求書と口座振り込みによるバウチャー購入でしたが、今回は Ping-t でバウチャーコードを割り引きかつ即日でクレジットカード決済できるため、そちらを利用しました。
今となってはどうして口座振り込みをしていたのか記憶がありませんが、おそらく会社に提出する証憑が必要だったのではないかと推測しています。(今の職場では残念ながら受験料の補助も奨励金も無し…)

メールで送付されたバウチャーコードをピアソン VUE に入力することで、試験予約はすぐにできました。

出題傾向と結果

スピードマスターや Ping-t と変わらない出題形式です。大半が選択問題で、コマンドや設定ファイルの記述が1~2割でした。
一切見たことのない問題も数問見られましたが、Ping-t 問題集の出題を完璧に理解していれば9割以上は解けるのではないかと思います。

と言っておきながら、202試験はギリギリのスコアでの通過となりました。あと数問落としていたら不合格だったと思われます。なんとか一発合格で助かりました。

感想

学習を進める上での反省点がかなりあります。

実は LPIC201 と LPIC202 の間に半年ほどブランクがあり、モチベーションが完全になくなっていた時期がありました。
202試験では Ping-t を5か月間、と上で書いていますが、学習していない期間も含めると実は8か月くらいかかってしまっています。

「1週間に2~3回、10問ずつ解く」といったダラダラとしたペースで学習を続けてしまった点は見直すべきだと反省しています。
圧倒的に量が足りていない ため記憶の定着が悪く、学習の効果が非常に薄く感じました。

相変わらず暗記の試験ではありますが、Linux 関連の引き出しを増やすためには多少なりとも効果がある試験だと思っています。
実機で RAID を組んだり LDAP を操作する演習はしていないため技能の証明としては怪しいのですが、「いざとなったら自分で調べることができる」「各設定項目の意味が理解できる」という点では意義があるものと考えています。